家族のためにログハウスを建てて楽しんでいる最中に、ある考えに至りました。
「 ログハウスの部材キットを輸入して日本で販売したら、
・ ログハウスは案外安く手に入れられること。
・ ログハウスをセルフビルドすることは難しくなく、非常に楽しいこと。
を もっともっと多くの人達に伝えることができるのではないか?」 ということでした。
そこで早速、フィンランドに私たちと「ログハウスキット輸入ビジネス」が出来そうな会社を探しに出向きました。
私たちは輸出入ビジネスの会社でしたので、実際にログハウスビジネスを開始するにはフィンランドの会社にも条件がありました。
1. 実際に自分たちでログハウスキットを製作している会社であること
ログハウスを輸出している会社でも、商社やサプライヤーと呼ばれる輸出代行業のような会社とはお付き合いするつもりはありません。(「フィンランドからログハウスを直輸入」と言っている日本のログハウス販売会社も、 実際にはその多くの場合、輸出代理店や代理人が入っています。)
日本のお客様や日本の条件にあったログハウスを提供する為には、一朝一夕では上手くいかないでしょう。
私たちの要望や改良点を商品として反映して、日本のお客様に満足できるログハウスキットを完成するためには、それを製作するために実際の工場を持つ会社と直接話をして、一緒に作り上げていく必要があります。
2. 英語でビジネスできること
フィンランドはフィンランド語です。
普通のフィンランド人は英語よりドイツ語を得意としています。私たちはフィンランド語もドイツ語も無理です。
3. 船積み(海外輸送)に経験があること
ログハウス部材キットをフィンランド国内で販売していても、海外への納品となると、さまざまな輸出に伴う規制や書類作成及び手続きが必要になります。
その部分が未経験だと、どうしても輸出代行人に頼ってしまうことになります。ですから、私達はすでに海外輸出の経験を持つ工場を探す必要がありました。
4. なによりもログハウスキットとして完成された商品を提供してくれること
フィンランド国内への納品とは異なり、遠方の日本でそのキットを販売するわけですから、そのログハウスが完成されたキットでなければなりません。
5. 非常に抽象的ですが、人間的に信頼できること
私達は今までの経験から、会社の規模や業績も大切かもしれませんが、それ以上に相手、つまり会社のトップが人間的に信頼できることが重要であることを知っています。
これはそれぞれの国民性もあって、なかなか判断が難しい部分です。
私はこれらの条件を満たす会社を探す為に、何日もフィンランドに出かけました。
フィンランドの白夜の夏、そして氷点下30度の冬も経験し、何百棟ものログハウスを見て回ったり、実際にログハウスで生活している数家族を訪れている間にすっかり「フィンランドという国」、「フィンランド人」、「フィンランドのログハウス」 のファンになってしまいました。
物静かであまり自分からアピールしない、目の奥にやさしさをひそませたフィンランド人は、まるで日本人(多分、田舎の日本人)のようで、人間性や信頼は簡単に確立できそうでした。
ただ「自分でログハウスキットを製作している工場」の条件では、英語が難しそうでしたし、海外輸送の問題も経験が少なそうな会社ばかりでした。
しかし、信頼し合えれば大概のことはうまくいくと信じ、フィンランドのログハウスキット輸入ビジネスを開始することを決心しました。
その後の永い付き合いの中で、最初に感じたフィンランド人との信頼は全く揺るがず、いくつかの国々と輸出入ビジネスを行ってきた私たちにとっても、あたり前のことがあたり前に話し合えて、付き合っていける数少ない国民(民族)だと実感させられました。
今ではビジネスを超えた友情で付き合っていると感じています。